ブドウの旬はいつ?代表的な品種の特徴や産地、保存方法を紹介

ブドウの盛り合わせ

ブドウは秋の味覚に数えられる果物のひとつ。
しかし、初夏から収穫されるものも多く、品種によっても旬時期に多少違いがあるため、よりおいしく食べられる時期をチェックしておきたいところです。

ここでは、ブドウの旬や、代表的な品種についてご紹介。ブドウの鮮度を保つための保存方法についても見ていきましょう。

ブドウの旬は夏~秋

輸入物を含めると、ブドウは通年で入手できますが、日本産ブドウが手に入るのは6~11月頃まで。

暖かい地域では6月頃からブドウの収穫と出荷が始まり、特に生産量の多い山梨県や長野県では8月頃から全国に出荷されています。

最盛期は7~9月頃ですが、ブドウの旬は品種や産地によっても多少異なりますので、次に紹介する代表的な品種の特徴をチェックしてください。

ブドウの代表的な品種

ここからは、ブドウの代表的な6品種について、それぞれの旬や主な産地などをご紹介します。

巨峰

巨峰

巨峰は1955年に登録された、国内でも長い歴史のあるブドウ。
2021年の調査によると、国産ブドウの中でも最も生産量が多い品種です(※)。

糖度は18~20度と高く、大粒で多汁な実が特徴。
産地や果樹園によっては、種なしのものも生産されています。

露地栽培の巨峰が出回るのは7~11月までですが、ハウス栽培のものは5月頃から出荷されることも。
一大産地は山梨県で、8~10月頃に最盛期を迎えます。
また、熊本や大分などの暖かい地域で生産されている巨峰は、少し早めの7月から旬が始まります。

ピオーネ

ピオーネ

全国各地で栽培されているピオーネですが、元々は1975年頃に岡山県で栽培され始めました。
現在も、ピオーネの生産量が最も多いのは岡山県です。

15~18gの大きな粒が特徴的で、糖度は16度以上。
中には糖度20度以上のものもありますが、甘味と酸味のバランスが良く、香りも良いです。
なお、岡山県産のものは、すべて種なしで生産されています。

ハウス栽培のピオーネは4月から、露地栽培のものは7~12月まで出回っており、旬は8月下旬~9月下旬です。

ナガノパープル

ナガノパープル

ナガノパープルは、巨峰をベースに欧州種のリザマートと交配させることで誕生した、長野県のオリジナル品種。
そのため、長野での生産がほとんどですが、愛知県でも栽培されています。

9月上旬~10月下旬頃まで出回り、旬は9月中旬~下旬頃。
種がなく皮も薄いため、そのまま食べられます。
糖度は18~20度と高く、酸味が控えめで食べやすいブドウです。

1粒あたりの標準サイズは10~15g程度ですが、農園によっては1粒15~25gと大粒のものを栽培しているところもあります。

デラウェア

デラウェア

小粒のブドウで代表的な品種がデラウェアです。
近年は大粒品種の生産量が多いですが、かつてはブドウといえばデラウェアといわれたほど広く親しまれており、現在も人気があります。

糖度は18~20度で、大きさは1粒あたり10~13mm程度。
種なしで食べやすく、濃厚な味わいを楽しめます。

2021年の調査によると、生産量は山形県が最も多く、大阪府、山梨県と続きます(※)。
旬は7~8月ですが、早いものは5月頃から出回り始め、9月頃まで出荷されます。

シャインマスカット

シャインマスカット

シャインマスカットは2006年に登録された新しい品種で、ブドウ安芸津21号(スチューベン×マスカット・オブ・アレキサンドリア)に白南を交配させたブドウ。

種がなく皮ごと食べられる黄緑色の大粒の実は、糖度が17~20度の爽やかな甘さで、酸味や渋味がほとんどないことから、近年急激に知名度がアップしました。

そのため、シャインマスカットは今や巨峰に次ぐ生産量を誇り、全国各地で栽培されています。中でも生産量が多いのは長野県、山梨県、山形県、岡山県です。

早いものは6月下旬頃から出回り始めますが、一般的には8~10月に多く出荷されます。旬は8月から9月です。

シャインマスカットの旬時期は?主な産地や含まれる栄養素を紹介

贈答用だけでなく、自宅で楽しむ人も多い高級ブドウのシャインマスカット。皮ごと食べられて種もなく、上品な甘味と食べやすさで人気を集めています。

スチューベン

スチューベン

スチューベンは、アメリカ・ニューヨーク州で1947年に生まれ、その後日本に伝わった大粒の冬ぶどうです。

糖度が20度前後と甘味がとても強く、酸味は控えめ。
貯蔵性に優れていることでも知られ、冷蔵で2ヵ月程度の貯蔵が可能になります。

ニューヨーク州と緯度が近く気候も似ている東北地方で主に栽培されており、一大産地は青森県。
10月初旬~中旬に収穫され、旬は10月下旬~2月までとなっています。

※農林水産省「令和3年産特産果樹生産動態等調査

ブドウの保存方法

ブドウは非常にデリケートで傷みやすいため、入手したらすぐに冷蔵保存することが必要。
鮮度を維持するための保存方法が小粒か大粒かで異なるため、それぞれのポイントを確認していきます。

小粒のブドウの保存方法

デラウェアのような小粒の品種は、湿度を保つために房全体をキッチンペーパーで包み、保存容器に入れて冷蔵保存します。

衝撃から守るためにも、密封できる容器に入れるようにしてください。
また、ブドウは洗わず、傷んでいる粒があれば取り除いた上で保存するのが◎。

大粒のブドウの保存方法

巨峰やシャインマスカットなどの大粒の品種は、房から実を1粒ずつ外してから冷蔵保存します。
房から実を外せば枝に水分を取られず、鮮度を維持しやすくなるためです。

果汁漏れを防ぐためにも、実を外す際はキッチンばさみで枝を2〜3mm程残してカットしてください。
実を外したら、密封できる容器にキッチンペーパーを敷き、1粒ずつ隙間なく並べます。
最後にキッチンペーパーを被せてから蓋をし、冷蔵庫へ。

品種ごとの違いを楽しみ、お気に入りのブドウを見つけよう

ブドウの旬は基本的には夏から秋ですが、品種や産地ごとに少しずつ最盛期が異なり、冬に味わえるものもあります。

糖度が高くジューシーさが魅力の品種や、種なしで食べやすいもの、貯蔵性に優れるものなど、特徴も種類によってさまざまですので、食べ比べてみてお気に入りのブドウを見つけてください。

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